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2023年6月18日
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アーリー単独本番ノート
「ブラボー!!」 まばらな客席から大喝采と大拍手、涙が出るほど嬉しさが込み上げてきました。 みんなの顔、かお、カオ…。どれもが歌い切った満足感に満ちてる。
… 静寂の中から巨瀬さんの前奏曲がホールに染み渡る‥続くその静寂を破るように小貫先生の感動的なソロが会場一杯に響き渡った。 入れ代わりで私はステージに正面に。何が起こるのだろうとの期待感を背負って巨瀬さんと目配せしたあとカミシモの入り口にも目をやり、「さあ行きますよ」と心で。 リズミカルなメロディに乗って…いやぁ中々皆さんいい演技してるじゃない、と冷静に見渡したあと、タイミング良く女声の第一声、続いて男声、どちらも文句なし。導入として上出来だ、大人びた女声、落ち着いた男声…目の前のWTRの声がこんなに伸びやかだっただろうかなどと変に感心しながら、曲の終わりもしっかり決まる。
2曲めは自分にとっても難的。何せミスが許されない手元と、全体の纏めを同時にやらなければならない。Fさんのドラムが正確に刻まれてたABBAとはかなり勝手が違う。ここでもしっかり巨瀬さんのピアノに支えられて武藤先生のソロまで漕ぎ着けた…数日前から調子を崩してたことは微塵も出さず感動的な祈りが続く。吉江賢太郎君のボーンがオーケストレーションを彷彿とさせて、完璧に下支えしてくれた。ラスト、打楽器と合唱、オルガン、ピアノ、ボーンが一体となってクライマックス!最後のコーラスは天井を這った。 これ迄にない出来でした。 … いいねえ、間奏曲。これを聴かずしてカヴァレリアを語ることなかれ。天からの光を纏った巨瀬さんの名演が私の心に染みていく。
さて、終盤です、この曲、練習では全く上手くいかなかったのに、本番どうしたのみんな、上手く歌えるじゃない。 さて、お二人のソロの登場です。掛け合い、やはりさすがプロですね、オペラの場面そのものを観せてくださいました。そしてこれを歌えばトップスターの小貫先生の歌と演技が冴え渡る!正に千両役者だ。
乾杯!ここから一気にクライマックスへ、その前の揺らぎも充分。みんな、良い顔してると思ってたらあれよあれよと最後の3ページへ猛進、でもしっかり冷静さを保ってベ・ヴィアーーーム! そして急き立てるように楽器がこれ以上ないシンクロタイミングで決めてくれました。「ブラボー!!」 出来るならこのまま拍手を浴び続けていたかった…。
『ありがとうみなさん』 終わってみれば感謝の言葉しか有りませんでした。皆さんの努力が結集した最高のステージになったことに改めて感謝します。
ありがとう。
T.O.
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