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2016年3月19日
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今日の担当は、委員長の鎌田です。 鎌田お姉さんの体操の後、尾崎さんの発声。あれ?カデンツァはやらないの? ステージ直前に急ぎ声作りをする時のような、ヤアアアマ〜(ラソファミレ〜)を何回かやった後、ソプラノトップがラ、セカンドがソというように順番に音を出していって、そのまま和音を作る。何とも不安定な音が鳴る。 で、イェイロのサンクトゥスの練習に入る。3小節目の最初に響いたのは、お、あの和音!3小節目、頭にこの和音が鳴り、すぐに解決、同じようなパターンが6小節にもでてくる。6小節目のピークは、この最初の和音にある。さらに、調が変わった29小節と33小節にも出てくる。解決されたきれいな和音を美しくするためにも、直前の響きをしっかり鳴らす。 イェイロの3曲の中で最も手強いと思っていた曲。(そもそも、こんなに臨時記号がついていると、それだけで尻込みしてしまう)。いやいや、どうして、なかなか面白い。 休憩を挟み、マーラー「さすらう若人の歌」の練習に入る。 マーラーを歌うにあたって共通しているのは、子音をしっかり歌うこと。やり過ぎと言われるほどにしてちょうどいい。例えばII番の23や52小節目などのWは直前の休符で鳴らし始める。それから、いつも言われるが、母音の時間を長く。 以下、指示された点をいくつか。 ▼II番 2小節目から(30小節目からも)のアルト、二拍子を感じて歌う。15小節、2分音符でしっかりクレッシェンド&ノンブレスで繋げる。104小節のテナー、meinの音に山型のアクセント。▼III番 最初のo(オー)はffからp、繰り返した後はfp、そしてmfp、最後はpを、歌い分ける。5小節目からの8分音符重く。58小節のアルト2連符にアクセント。▼IV番 41小節アウフタクトからのソプラノ、美しいフレーズはカンニングブレスで。 途中、関さん中心に、おぐちゃん、まあ坊さん、そして尾崎さんの協力のもと作り上げられた「曲の構成/速度・発想記号/言葉の意味 について」を見ながら、歌われている内容をより深く理解する。(これが素晴らしい。例えば、wennは英語ではwhen、meinは英語のmymine 。英語に置き換えることで、ドイツ語の言葉ひとつひとつの意味が粒立って見えてくる。作成ありがとうございました。ぜひ、楽譜への書き込みを!) 最後にIV番の54小節、「テナーが女声に寄り添うようで良かったね〜」と褒めてもらい、ちょっといい気持ちで、今日の練習が終了しました。 ★「さすらう…」が、アーリーのOB単独ステージ曲に決まりました。福永先生が男声合唱に編曲し、たくさんの人の心を揺さぶった曲。先生が『音楽現代』に、ダニエル・バレンボイム指揮でフィッシャー=ディースカウが歌うCDを聴いて「ほんとうに、生きててよかった」と書き、悲しいことにそれが絶筆となってしまった曲。そんな意味でも、陽ちゃん生誕90年と銘打ったアーリーにふさわしい曲。それだけに、アーリー本番ピアノを弾いてくださる久邇先生もかなり気合いが入っているようです。私たちも、9thで歌う曲ではありますが、OB合唱団以外のメンバーとともに、アーリーはアーリーでひとつの形を作りあげてまいりましょう。 というわけで、-II、III、IV番を練習しました。今日予告していた練習曲はキュイジーヌでしたが、4月23日に久邇先生が見えることとなり、急遽変更。(楽譜を見ていらした方ごめんなさい。キュイジーヌはアーリー後に練習再開です)
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