Academy-OB Choral Diary(練習日記)

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各パート順に、団員が持ち回りで書いています。
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2024年3月24日

聴衆1500人の大拍手はとても暖かく情熱的でした。
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午前リハーサルから、マエストロ、オケとの真剣勝負は始まりました。前日前々日の疲れは残っていたものの、今日の本番が総仕上げと分かっていた我々はその疲れも吹っ飛び演奏と真剣に向かい合いました。

マエストロの指示は限られた時間のなかで極めて的確で、一見大振りに見えるそのバトンテクニックには微塵のムダが無く、オケと合わせて250人の演奏者を一つにまとめ上げて行く過程を私達は貴重な体験として心に焼き付けて行きました。

レクイエムを歌っていたところで一旦タクトを止めて、昨日大切な友人を亡くしたこでこの演奏は自分にとってとても辛いものだと彼は告白しました。前日に亡くなったイタリアの著名なピアニスト、マウリツィオ・ポリーニの死を悼んでの本日の演奏は彼にとっても辛かったものでしょう。

さてあっという間に本番、合唱団が何処で立ち座りするのかということに拘っていたことさえ、本番が始まるやそれらは取るに足らない小さなこととして吹き飛んでしまい、演奏の大きな流れに身を任せることが出来ました。

リハーサルの成果が充分に発揮されたことは勿論のこと、何処に温存していたのか不思議に思うくらいの各パートの熱量ある声量に私自身何度か熱く沸るところもあり、かつ繊細な音楽は失われることは有りませんでした。名演だったと思います。

終演後、ロビー打ち上げを訪れたマエストロは「この様な世界の紛争の時こそ音楽の力を大切にしなければならない」と言った彼の言葉に一度が頷き、合唱団員にも気遣いを忘れない彼の人間性にも触れることができました。

私にも一つ学んだことがありました。
合唱は、ただ歌うことでなく感じること‥自分が発する声って届いてもせいぜい数メートル、でもその右左の端にはソプラノの⚪︎⚪︎さんやアルトの△△さんもいるし、前には120人のオーケストラ1人ひとりがいる。そうしてやっと指揮者がいて、でその先に1500人の聴衆がいる。その人それぞれの思いを常に感じることが合唱の醍醐味なんだろうなと。

年明けから開始した僅か7回のオペラ練習に団員の皆さんは良くぞ着いてきてくれました。其々の事情で今回参加できなかった14名の団員とも12月7日のみなとみらいホールで、更に熱い思いを共有できたらいいなと思います。

テナー T.O.



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