2007.9.18 19th 尾崎 徹 |
☆土の歌、その音楽の深遠3☆
第5曲目は何と残酷な曲だろう。冒頭の脈絡ない和声が地球の断層を隆起させながら、これまでの祈りとしての下降音階が白羽の剣として深く私達にめり込んでくる。それはあたかも神が微笑みを翻して怒りの形相で天罰を下すかのように…。 …そして一転今までの嵐が嘘だったかのように澄み渡った空から天使が舞降りた、、感謝の祈りを讃えながら…土が創造し育てた自然を、今受け入れるべきと…〔第6楽章〕。土の底から恵みの言葉が発っせられ壮大なフィナーレへと私達は導かれてゆく。それはもうそこに行き着くことが太古から定められていたかのように…、 そして私たちは天使と共に母なる大地の懐へと導かれていく〔大地讚頌〕。これ迄の罪から解き放たれ恩寵を一身に受けて…。あぁ、母なる大地を!あぁ、讃えよ大地を! __全編を振り返ってみると良くできた筋書きだと読み取れます。何より分かりやすく歌いやすいことがこれまで多くの人に愛されてきた所以でしょう。単純に楽しんで歌うことで心地よい快感も得られるでしょう。それをより満足させるため、大地讚頌の取り組みについて深めてまいりましょう。
次のテーマではピアノの右手に注力しましょう。私達が正しく進まなければならない未来への歩みをフォローしてくれています。そして、母なる大地を…と感動的なフィナーレによって否がおうでも私達は一つの和声にまとめられていきます。ここでは私達の声の力を信じましょう。込み上げる感動を包み隠すことなくすべてを開いて歌い切ることが必要です。必ず土は応えてくれるはずです。今回ピアノとオケの二通りでこの曲を味わう機会に恵まれました。私達の歌声だけでなく伴奏に耳を傾けるだけで二度美味しさを楽しめます。さあ深くへ私達を誘うその音楽の力に誘〔いざな〕われて…。 |