☆土の歌、その音楽の深遠1 19期尾崎 徹 |
『土の歌』その冒頭の音階について先日触れてみましたが、歌が始まってからの音楽も極めて解りやすくそして謎めいている。 さて第1曲のサビの部分の特徴は何かといえば、目まぐるしく変わる調性、1小節毎に変化する色合いはモーツアルトの後期作品のワルツに似ている。音楽の経過でそのたびに空気が変化していくのである。四季を感じる瞬間でもある。 土の歌第2曲は、発祥と拡散を読み取ることができる。全体的にマーチで進み、ときにハチャトゥリアンの剣の舞を思わせるような雰囲気の中、時にはエキゾチックな旋律(文明の発祥でもあるエジプトかアラビアの音楽にも似て…)を経てフィナーレに突入していく威勢の良い曲である。この威勢は破滅へと向かう行進曲か、または偉人達の焦りか…。すべてはいずれにしてもどうあがこうと第3曲へ進むのである。 |