【第1ステージ 星☆煌めきのステージ】

 

コンサートは今活躍中の若い作曲家、ラトビア生まれのエセンヴァルズとアメリカのエルダーの星にまつわる二曲でスタートします。グラスハープを加えて天空の世界をお届けしたいと思います。

 

STARS(E.エセンヴァルズ作曲)

昨年夏、立山/室堂平で満天の星を仰ぎ見ました。星座を織りなす星を無数の名もない星が取り囲み、天の川にはさざ波が見える錯覚すら覚えました。STARSは正に立山の満天の星の煌めきを音に代えた曲です。8声部が折重なるハーモニーは幾重にも重なる満天の星、グラスハープの響きは《シ・レ》を通奏音として《ラ・シ・レ・ミ》《ソ・ラ・シ・レ・ミ・ファ♯》と幾重にも輝きを増す天の川のさざ波…。そんな気が致します。

 

Twinkle,Twinkle,Little Star(D.エルダー編曲)

「きらきら星」は元々フランスのシャンソンで、モーツァルトがピアノ曲にした「きらきら星変奏曲」でも広く知られています。

この曲のメロディーはA B Aの3部形式の単純な構成、ドレミファソラの6音で創られシの音だけ使われていません。リズムは規則正しい八分音符で三拍分と四分音符で一拍分が基本です。簡単な音階とリズムで3~4才の幼児から大正生まれの方まで世代を超えて親しまれていますが、実は緊張感を生み出すドミナントや躍動感を生み出す付点や裏拍がなく、平坦で星の煌めきを表現するのが難しい曲でもあるのです。(2018年11月 Sop.R.F.)